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中国美容学校の話。その1

中国

こんにちは!遠藤です!

最近、中国との関係性も強くなり、様々な方の応援を頂いてやらせて頂いてます!!

先日、中国の美容学校で先生してた頃の日記が出てきたので、ここにまとめていこうと思います!

2012年4月、2週間で3都市を回りました。 

3つの都市は全て北京経由でしか行けません。

 

日本で例えると、

 

東京→前橋→東京→藤枝→東京→富山

 

一度も家に帰らず、ドサ回り。

 

凄い痩せました。

 

今回は前橋に例えた「張家口」でのお話。

 

北京から北西に位置し、内モンゴル自治区の少し手前。

 

新幹線での移動を当たり前と思って駅に着いたら、6人が向かい合うぎゅうぎゅう詰めの座席。

 

揺られて4時間。

 

中国人は列車の中では必ずカップラーメンを食べます。あと、ひまわりの種。

 

車内の匂いはカップラーメン、床はひまわりの種。トイレの便器からは線路が見えます。

 

劣悪な環境で笑いが止まりませんでした。

 

それでも駅についた時には、通訳に起こされて目が覚めました。

 

どこでも寝られる自分が本当に嫌になります。

 

駅でオーナーさんに会うと見たことのある顔です。

 

一度だけ北京で一緒に勉強をしたことのある方でした。

 

その時に一定の評価を頂けていたようで、この仕事に繋がったと聞きました。

 

ホッとしました。

 

決して安くはない講習費。頑張らなければなりません。

 

滞在中、オーナーさんからは怒涛の質問攻めでした。

 

1番の問題は、スタイリストがどんどん独立してしまい、残ったスタイリストは1人で、かなりの問題児で悩まされていると聞きました。

 

悩みや問題があることは素晴らしいです。

 

この悩みは、どの土地に行っても相談される続ける共通の問題点でした。

 

中国のオーナーはスタッフが辞めないことに全力を尽くしてるように見えます。

 

株を売り付けて囲うのが常套手段です。

 

中には環境を整えて、夢を見させてあげたいと頑張るオーナーさんもいます。

 

様々です。

 

今回のオーナーさんは前者のパターン。

 

どうやってスタッフの独立を防ぎ、株を買わせるかを考えてました。笑

 

滞在中はサロンワークを見学したり、夕方からは技術セミナーをしました。

 

中国ではスタイル作りの勉強しかしません。

 

いくつのスタイルを教えてくれますか?と、いつも聞かれます。

 

スタイル作りの勉強はしないことを初めに伝えました。(のちのちこのセミナースタイルで揉めることになります。)

 

パネルを組み合わせて、様々なスタイルを作れるような考え方を教えました。

 

「なぜスタイルを教えない?」

 

そんな声の中、不信感全開で始まったセミナーも、最終日には涙を流しながら感謝を伝えてくれるスタッフもいてとても感動してしまいました。

 

一人一人が感想を言ってくれました。

 

みんなが揃って、「これからも勉強を続けていつかは独立したいです。」と…

 

とても独立心が強いです。

 

オーナーの顔を直視出来ませんでした。

 

今、彼らがどうしてるかは分かりませんが、少しでも何かのヒントになってくれてたら嬉しい限りです。

 

中国人美容師は真面目で純粋です。

 

スタイルを教えないセミナースタイルがこの頃は一番だと思って、信じてやってました。

 

でも、この時はまだ中国のことも知らず、ニーズに答えることもしないで、「日本流」を押し付けていただけでした。

 

それに気付くのはもう少し先のことでした。

 

気付いてからも葛藤は続きましたが…笑

 

次回は、山東省のお話です。