日本の美容サービス産業はアジアで秀でた技術を有していますが、成長期を過ぎて成熟期に入っております。
それに比べ中国をはじめとするアジア各国の美容の歴史は浅いですが、今まさに大きく成長しているところです。
2017年現在、日本美容業界のサロン間の競争は厳しくなり、国際的な戦略構築に目を向ける企業や団体も多くなってます。
中国等のアジア圏の美容・美髪業界は、専門技術と接客技術を日本から吸収したいと切望しております。
しかし、現在、美容業界においては、各国間の美容カルチャーやヘアサロンの情報等が正しく送受信されず、理解されていないのが実情です。
日本から海外の美容師向けに開催される美容講習会やワークショップは、玉石混交で現地のニーズに合わないものもあり、最大規模の市場を持つ中国では日本人の講習に満足していないと聞くことがあります。
さらに、海外の美容師が日本で、優れた技術や接客手法、そしてサロン経営等を学ぼうとしても、日本の法律で美容師の就労ビザを認めておらず、直接日本のサロンで修業することも困難な状況であります。
日本のヘアサロン経営者は成長著しい中国に進出したいのですが、情報が少ないために信頼できるパートナーを見つけることさえ困難です。
中国をはじめとするアジアのヘアサロン関係者は、日本との深い交流を望んでいます。
今まではメーカーによる浅いレベルの交流がほとんどで、サロン同士の交流はほとんどないといっても過言ではありません。
これは、美容サービス業界は、国内で派手な成長を続けてきたにもかかわらず、多くのサロン経営が小規模であることに起因します。
今後は、グローバルな視点と友好や相互理解の精神に基づき、日本と海外、特に成長著しい中国をはじめとするアジア各国とのかけ橋となる組織が必要と考えております。
民間組織の立場から、この黒髪文化を持つ日本と中国、韓国、台湾など諸国・諸地域間の 美容サロン経営者の方々と「経営」「接客」「技術」といいったカテゴリーにおいて、相互の交流活動を通し、各国の美容事業の発展と繁栄を促進させます。
各国の人々の真心を通じた深いレベルの友好交流と相互理解の促進に寄与することで、美容技術や文化を向上させ、日本とアジア及び世界の平和と繁栄に貢献できると考えております。